災害時の歯磨きは「水なしケア」で対応できます
- 5月18日
- 読了時間: 4分
こんにちは。
札幌市西区八軒の歯科医院『八軒みらい歯科』の院長 直江です。
地震や台風などの災害時、断水によって普段通りの歯磨きができなくなることがあります。
「水が使えないなら歯磨きは無理」と思われがちですが、実は水がなくてもできる口腔ケアがあります。
災害時こそ、お口の中を清潔に保つことが、全身の健康を守ることにつながります。
今回は、断水時に役立つ「水なしケア」と、備えておきたい歯科グッズについて解説します。
断水時の口腔不衛生は誤嚥性肺炎のリスクを高める
災害時は生活環境の変化やストレス、栄養の偏りなどにより、体の抵抗力が低下しやすくなります。
そのような状況で口腔ケアが不十分になると、口の中の細菌が増殖しやすくなります。
増えた細菌は唾液とともに気道へ入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクを高めます。
特に高齢の方や持病のある方では、重症化につながる可能性もあります。
また、避難生活では食事内容も変わりやすく、やわらかいものや糖質の多い食事が増える傾向があります。
これも細菌の増殖を助ける要因になります。
そのため、水が使えない状況でも、できる範囲で口腔ケアを行うことが非常に重要です。
特に意識していただきたいのが寝る前のケアです。
睡眠中は唾液の分泌量が減るため、細菌が繁殖しやすい時間帯になります。
災害時であっても、就寝前だけはできる限りお口の中をきれいにしておくことが大切です。

ウェットティッシュ・キシリトールガムの活用法
水が使えない場合でも、代替となる方法でお口の清潔を保つことができます。
まず有効なのが、ウェットティッシュやガーゼを使った清掃です。
指に巻きつけて歯の表面や歯茎、舌をやさしく拭き取ることで、プラークや汚れを除去することができます。
また、キシリトールガムを噛むことも有効です。
ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、口の中の自浄作用が働きやすくなります。
キシリトールには虫歯菌の働きを抑える効果も期待できます。
さらに、洗口液(マウスウォッシュ)がある場合は、水が少ない状況でも使えるものを選ぶと便利です。
ただし、アルコールが強いものは口腔内を乾燥させることもあるため、状況に応じて使い分けることが大切です。
このように、通常の歯磨きができなくても、代替手段を組み合わせることで口腔内の環境を保つことが可能です。

防災ポーチに入れておきたい歯科グッズ
災害時に備えて、あらかじめ歯科用品を準備しておくことも重要です。
防災ポーチの中に、最低限の口腔ケア用品を入れておくと安心です。
例えば、コンパクトな歯ブラシ、歯磨きシート、洗口液、キシリトールガムなどは、持ち運びやすく実用的です。
また、フロスや歯間ブラシもあれば、歯と歯の間のケアがしやすくなります。
ここで意識しておきたいのが、「避難時のチェックリスト」に歯科用品をしっかり入れておくことです。
食料や水と同じように、お口のケアも生活の一部として準備しておくことが大切です。
普段から使い慣れているものを選んでおくことで、いざというときもストレスなく使用できます。
災害時はどうしても生活が不規則になりがちですが、口腔ケアを怠ることで全身の健康に影響が出る可能性があります。
水が使えない状況でも、・拭き取りによる清掃・ガムによる唾液分泌の促進・簡易的なケア用品の活用
など、「できること」を続けることが重要です。
特に寝る前のケアを意識することで、細菌の増殖を抑えやすくなります。

八軒みらい歯科では、小児歯科、歯周病予防、歯周病治療、虫歯治療、審美歯科、ホワイトニング、矯正歯科(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)など、様々な歯科疾患の予防、治療に力を入れています。
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