歯の健康は食べ方で決まる?実は噛み方が寿命を左右する
- _管理 八軒みらい歯科
- 12月1日
- 読了時間: 4分
こんにちは。
札幌市西区八軒の歯科医院『八軒みらい歯科』の院長、直江です。
「よく噛んで食べなさい」と子どもの頃に言われた経験はありませんか?
実はこの言葉、単なるしつけではなく、科学的にも健康寿命を左右する大切な意味を持っています。
今回は、「噛む力」と「全身の健康」の深い関係について、歯科の視点からお話しします。
噛むことがもたらす驚くべき健康効果
「噛む」という行為は、単に食べ物を細かくするだけではありません。
しっかり噛むことで唾液が分泌され、消化を助け、虫歯や歯周病を防ぐ効果もあります。
唾液には「自浄作用」「抗菌作用」「再石灰化作用」など、口内環境を守るためのさまざまな働きがあります。
唾液量が増えると、口の中の酸を中和し、虫歯や口臭のリスクを下げることができるのです。
また、噛むことで脳が刺激され、認知機能の維持にもつながることが近年の研究で明らかになっています。
咀嚼によって脳血流が増加し、集中力や記憶力が高まる効果があることが報告されています。
つまり、しっかり噛むことは「脳のトレーニング」であり、「老化予防」でもあるのです。

食べられないことは寿命に関わる
一方で、虫歯や歯周病によって歯を失い、噛む力が低下すると、さまざまな悪循環が生じます。
噛む力が弱くなると、食事の内容が柔らかいものに偏り、栄養バランスが崩れやすくなります。
特に、繊維質の多い野菜や肉類などを避けるようになると、たんぱく質・ビタミン・ミネラルが不足し、筋力や免疫力の低下を招きます。
その結果、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉減少)のリスクが高まり、転倒・寝たきりなど、健康寿命を縮める一因になるといわれています。
噛めないことによる影響は体だけではありません。
顔の筋肉が使われなくなることで、口元のたるみや表情の変化が起こりやすくなり、「老けて見える」「滑舌が悪くなる」などの美容・発音面の変化にもつながります。
歯を失ってから噛みづらさに気づく方も多いのですが、噛む機能は一度衰えると回復が難しいため、今のうちの予防が何より大切です。

正しい噛み方と噛む力を育てるためにできること
「噛む力」を保つためにはどんな工夫ができるのでしょうか?
まずは、食べ方の見直しです。
急いで食べるのではなく、一口ごとに30回を目安に噛むことを意識してみましょう。しっかり噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止にもつながります。
また硬いものばかり食べる必要はありませんが、根菜類やナッツ類、繊維質の多い食材など、「噛みごたえのある食品」を適度に取り入れるのがおすすめです。
さらに、正しい噛み合わせ(咬合)の維持も非常に重要です。
虫歯治療後や歯列の乱れによって咬み合わせが変化すると、特定の歯に過度な力がかかり、歯の摩耗や顎関節の不調、さらには知覚過敏を引き起こすこともあります。
歯科では、定期的なチェックを通じて咬合バランスを確認し、必要に応じて調整を行います。
また、歯を失った場合でも、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで「噛む機能」を回復することができます。
口腔筋機能トレーニング(MFT)も効果的です。
口をしっかり閉じる力、舌や頬の筋肉を鍛えることで、噛む・飲み込む・話すといった口腔機能全体が向上します。
「噛む」という日常動作は、健康を支えるもっとも基本的な習慣のひとつです。
噛む力を保つことで、栄養をしっかり摂り、表情を若々しく保ち、脳を活性化させることができます。
逆に、噛む機能の低下を放置すると、体全体の衰えが加速することもあるため、定期的な検診とプロフェッショナルケアが欠かせません。

八軒みらい歯科では、小児歯科、歯周病予防、歯周病治療、虫歯治療、審美歯科、ホワイトニング、矯正歯科(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)など、様々な歯科疾患の予防、治療に力を入れています。
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