歯槽膿漏について
- _管理 八軒みらい歯科
- 7月2日
- 読了時間: 4分
こんにちは。
札幌市西区八軒の歯科医院『八軒みらい歯科』の院長 直江です。
突然ですが「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉を聞いたことはありませんか?
「歯槽膿漏」と聞くと「歯茎の病気」というイメージはあると思います。
しかし「詳しくは知らない…」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、歯槽膿漏の基本から、体に与える影響、今日からできる予防方法までわかりやすくご紹介します。
歯槽膿漏ってなに?
歯槽膿漏とは「歯周病(ししゅうびょう)」の昔の名称であり、現在では「歯周病」という呼び方が一般的になっています。
歯周病は、歯を支える組織(歯茎や歯槽骨)に炎症が起こり、徐々に破壊されていく病気です。
最初は歯茎だけが赤く腫れる「歯肉炎」からはじまり、進行すると歯の根を支える骨(歯槽骨)が溶けていきます。
その後、歯が少しずつぐらつきはじめ、最悪の場合は抜けてしまう恐れがあります。
多くの方が「痛くないから大丈夫」と思いがちです。
しかし、歯周病は痛みが出にくい静かな病気です。
気づかないうちに進行し、ある日突然、歯が揺れたり、膿が出たりといった症状に悩むケースもあります。

歯槽膿漏が体に与える影響とは?
歯槽膿漏は口のなかのトラブルにとどまらず、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があると報告されています。
原因の一つは、歯周病菌による慢性的な炎症です。
歯茎の炎症が続くと、炎症性物質(サイトカイン)が血液に乗って全身を巡り、以下の病気と関係があると報告されています。
糖尿病:歯周病があると血糖コントロールが難しくなる傾向があり、糖尿病との相互関係が指摘されています。
心臓病・脳梗塞:歯周病菌が血管に入り込み、動脈硬化や血栓のリスクが高まるといわれています。
妊娠トラブル:歯周病がある妊婦さんは、早産や低体重児のリスクが高まる可能性があるとする研究があります。
このように、歯槽膿漏は「歯の病気」ではなく「全身の病気」になりうる恐れがあります。

歯槽膿漏を防ぐセルフケアと予防のコツ
歯槽膿漏を予防するために、まず大切なのは毎日の丁寧な歯磨きです。
磨くだけでなく、歯間や歯茎の境目を意識してケアしましょう。
特におすすめしたいものは、デンタルフロスや歯間ブラシの併用です。
歯ブラシだけでは落としきれない歯垢を取り除き、歯周病の原因菌をしっかり減らします。
含嗽剤(うがい薬)も効果的です。
抗菌成分の入った含嗽剤は、歯ブラシが届かない部分の細菌を減らし、口内を清潔に保つサポートをします。
歯磨き後や外出先でのケアとして活用するとよいでしょう。
3ヶ月〜半年に一度程度の定期的な歯科検診もおすすめです。
歯石除去や歯周病の早期発見ができ、歯槽膿漏の進行を未然に防げます。
また生活習慣の見直しも予防につながります。
睡眠不足や栄養の偏り、喫煙などは歯茎の免疫力を下げ、歯周病を進行させやすくします。
健康的な生活は、お口の健康にも直結しているのです。
歯槽膿漏は、気づかないうちに進行する身近な病気です。
放っておくと歯だけでなく全身の健康に影響を与えることもあるため、早めのケアが何より大切です。
毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのチェックを習慣にして、ずっと自分の歯で食べられる健康なお口を守っていきましょう。

「歯槽膿漏かもしれない…」という方は、まずは一度、ご相談ください。
しっかりと検査・カウンセリングを行ったうえで、将来を見据えた最適な治療法をご提案いたします。
八軒みらい歯科では、小児歯科、歯周病予防、歯周病治療、むし歯治療、審美歯科、ホワイトニング、矯正歯科(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)など、様々な歯科疾患の予防、治療に力を入れています。
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