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子どものお口ポカンが危険な理由

  • 執筆者の写真: _管理 八軒みらい歯科
    _管理 八軒みらい歯科
  • 11月3日
  • 読了時間: 4分

こんにちは。札幌市西区八軒の歯科医院『八軒みらい歯科』の院長、直江です。


お子さんを見ていて「いつも口が開いているな…」と感じたことはありませんか?


この「お口ポカン」は、一見するとかわいらしいしぐさに見えるかもしれません。


しかし、実は歯並びや噛み合わせ、呼吸、そして全身の成長にまで影響する可能性があるのです。


今回は「子どものお口ポカンに潜むリスクとその改善方法」についてわかりやすく解説します。


お口ポカンはなぜ起こるの?


お口ポカンとは、何もしていないときに口が半開きになり、唇が閉じられていない状態を指します。

人間は本来「鼻呼吸」をする生き物です。


鼻を通ることで、空気は湿度や温度が調整され、ほこりや細菌もフィルタリングされます。


しかし、アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大(鼻の奥のリンパ組織が大きい状態)などにより鼻が詰まりやすい子どもでは、口呼吸の癖がついてしまうことがあります。


また現代の食生活にも問題があります。


柔らかい食べ物が増えたことで、咀嚼筋や口の周りの筋肉(口輪筋)が十分に発達せず、唇を自然に閉じておく力が弱くなってしまうのです。


さらに、長時間のスマートフォンやタブレットの使用による猫背姿勢も下あごが後ろに下がりやすくなり、お口ポカンを助長する要因になります。


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お口ポカンがもたらす悪影響


お口が常に開いていると、唾液が乾きやすくなります。


唾液には、お口の中を洗い流す自浄作用や、細菌の繁殖を抑える抗菌作用があります。


乾燥状態が続くことで、虫歯や歯肉炎、口臭のリスクが高まるのです。


また、口呼吸によって冷たい空気や細菌が直接喉へ入り、風邪や扁桃炎を繰り返す原因にもなります。


口呼吸の子どもは睡眠時に酸素が不足しやすく「集中力が続かない」「朝起きても疲れている」といった症状を訴えることもあります。


お口ポカンの最大の問題は、歯並びや顔の発達への影響です。


舌が常に下がった位置にあると、上あごを内側から支えられず、

歯列が狭くなって出っ歯や開咬(前歯が閉じない)を引き起こすことがあります。


頬や唇の筋肉のバランスが崩れることで、口元が前に出て見える「アデノイド顔貌」と呼ばれる顔つきになることもあります。


これは見た目の印象だけでなく、噛む力や発音にも影響します。


成長期の子どもは、顔の骨格がまだ柔らかく変化しやすいため、お口ポカンの習慣が続くと、将来的な不正咬合(噛み合わせのズレ)や顎の成長異常にもつながる恐れがあるのです。


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改善のためにできること


お口ポカンの改善には、まず「原因を見極める」ことが大切です。


鼻づまりがある場合は耳鼻科との連携治療を行い、鼻呼吸をしやすくすることが第一歩です。


歯科では「口腔筋機能療法(MFT)」というトレーニングを通じて、舌・唇・頬などの筋肉をバランスよく鍛え、自然に口を閉じられるようにしていきます。


たとえば「舌を上あごにつける練習」「風船を膨らませる練習」など遊び感覚でできるトレーニングも多く、子どもでも楽しく続けられます。


また、日常生活では「よく噛む」ことを意識することが大切です。


一口の量を少なめにし、左右均等に噛むことで、咀嚼筋や唇の筋力が鍛えられます。


「姿勢を正して食べる」「口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する」といった生活習慣の見直しも効果的です。


歯並びが原因で口が閉じにくい場合には、早めの矯正相談もおすすめです。


成長期の子どもは骨の成長を利用できるため、早期に介入することでより自然に改善が見込めます。


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八軒みらい歯科では、小児歯科、歯周病予防、歯周病治療、虫歯治療、審美歯科、ホワイトニング、矯正歯科(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)など、様々な歯科疾患の予防、治療に力を入れています。

 

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